Heal the world
Make it a better place
For you and for me
and the entire human race
There are people dying
If you care enough for the living
Make a better place for you and for me
Heal the world / Michael Jackson
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このブログは筆者の意思表示の手段として存在している。
筆者の将来の夢の一つは「世界中で漫画喫茶を経営すること」である。正確には漫画喫茶ではないかもしれない。そのカフェにはきっと、店長やスタッフの趣味が全開で選び抜かれた漫画や小説、映画のDVDやCDアルバムが置いてある。快適なソファがあり、観賞を邪魔しないBGM(きっとBrian Enoあたり)が静かに流れ、コーヒーと軽食があり、物語を愛する人々が集まってくる。そこで人々は良質な物語に出会い、物語への愛に感化され、少しだけその人の物語が良い方向に向かう。
ジョージ・オーウェルの1984年はスターリンの恐怖政治を瓦解させ、キャプテン翼のアニメを見てサッカーを始めたジダンはバロンドールになった。キリスト教への深い信仰はうつ病の高リスク患者の発症率を有意に減少させ、世界中の人々がドラゴンボールの話題で友達になれる。アフガニスタンやスーダンや中国の農村部にいい感じの漫画喫茶があれば、20年後くらいに世界の紛争が少し減るだろう。
真に人生を救うのは、世界を変えることができるのは、物語の力ではないだろうか?
筆者の人生も無関係ではない。両親が離婚し、金銭的な余裕は失われ、地方都市の機能不全な家庭に育った子供は、非常識で、愛情に飢え、自暴自棄な社会不適合者になると相場は決まっている。そんな祝福されなかった子供に希望を与えるものは何か?
なけなしの小遣いで買い集めたドラえもんや、こち亀や、スラムダンクや、幽遊白書。レンタルビデオ店で借りたショーシャンクの空にのDVDやミスチルのCD。文庫で読んだ罪と罰やレ=ミゼラブル。生きていくための理想を、戦い抜くためのヒントを、やりたいことを見つけるきっかけを、手に入れることができたのは―――きっと物語の力だった。
世界中のどこにでもあって、誰もが手軽にアクセスできる場所。手触りがあり、いい感じの空気があり、本当に自分が好きだったものを思い出せる聖域。Starbacks cafeやApple storeやPatagoniaのショップみたいに、そこに足を運んで、空気を肌で感じて、何かを感じとって、何かが変わっていくような、そういう空間。
そんな「物語に出逢える場所」の経営に必要な経営哲学と仲間。そういうものを探すために、育むために、このブログは続けられている。そしてその経営を実現するための集団が「ナラティブ研究会」なのである。
…というわけで、会員を募集中です。このブログに1回でもコメントすると会員になれます。不定期に集まって、経営予定のカフェや好きな作品についてダラダラ語り合う座談会が主な活動です。
今はまだ貯金は7万円くらいで、会員は5人くらいだけど、10年ブログが続けば実現する気がしています。500万円くらい貯めて、会員が10人くらい集まれば、動き出せそう。最初の店舗は北大の近くがいいかな。
生涯かけて、そんな勝負が出来ればいいと思っています。天地明察みたいに。
10年続くかどうか、勝負だ。