一つの対象を徹底的に味わい尽くす。その大切さが分かる本。
2013年10月30日水曜日
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
一つの対象を徹底的に味わい尽くす。その大切さが分かる本。
2013年10月20日日曜日
2013年10月19日土曜日
SAVING 10,000 -Winning a War on Suicide in Japan-
今年の日本自殺予防学会の総会でシンポジストとして制作者が出席しており、存在を知った作品。
日本の自殺問題の本質を衝いているので、興味のある方は是非観てほしい。
http://www.saving10000.com/ja
2013年10月9日水曜日
沈まぬ太陽
取材内容を小説的に再構築したもの、と巻頭で筆者はexcuseしているが、限りなくノンフィクションに近い内容らしい。
世界の航空史上最大の事故である1985年の日航機墜落事故の被害者は実名で出てくる。
職業倫理に忠実な現場の労働者は分断され、摩耗し、一部のbrown noser(追従者)とback stabber(裏切り者)が馴れ合いと不正で肥え太る。
主人公の恩地元は会社にたてついたばかりに、パキスタン、イラン、ケニアの盥回しという非情な報復人事に遭う。
でも使命感や義侠心のために戦おうとしてしまう気持ちも理解できる。
主人公に毒気がなさすぎるのが不満だったが、実在のモデルがいるらしい。
社会の不条理を許せず、戦い続けた人らしい。
なんだか縁を感じたので、もっとこの人の本を読みたいと思った。
2013年10月8日火曜日
地獄の黙示録
戦争映画の名作、と名高い映画。
戦時下のヴェトナムで、飛び抜けて優秀な米軍将校であったカーツ大佐が、何故軍規を無視し、ジャングルの奥に王国を築くに至ったのか。元CIAのウィラード大尉が川を遡行しながら核心に近づいていく。
精神医学的にヴェトナム戦争といえば、帰還した米兵にPTSD(心的外傷後ストレス障害)が続発し、疾患が世間に広く認知されるに至ったことで有名だが、この作品はそんな過酷な戦時下の空気の再現性の高さに関して評価が高いらしい。戦争の狂気と退廃が、いかに人をイカれさせるものかが分かる教材である。
ディレクターズカットは玄人向け。
前半は戦争エンターテイメント。後半は哲学。
教養が深まるインテリ層の映画かな。
ボードレールを読みたくなった。
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