取材内容を小説的に再構築したもの、と巻頭で筆者はexcuseしているが、限りなくノンフィクションに近い内容らしい。
世界の航空史上最大の事故である1985年の日航機墜落事故の被害者は実名で出てくる。
職業倫理に忠実な現場の労働者は分断され、摩耗し、一部のbrown noser(追従者)とback stabber(裏切り者)が馴れ合いと不正で肥え太る。
主人公の恩地元は会社にたてついたばかりに、パキスタン、イラン、ケニアの盥回しという非情な報復人事に遭う。
でも使命感や義侠心のために戦おうとしてしまう気持ちも理解できる。
主人公に毒気がなさすぎるのが不満だったが、実在のモデルがいるらしい。
社会の不条理を許せず、戦い続けた人らしい。
なんだか縁を感じたので、もっとこの人の本を読みたいと思った。
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