2019年3月17日日曜日

ドラえもん のび太の月面探査記


 娘らと共にステラプレイスの札幌のシネマフロンティアで鑑賞。
 
 ドラえもんの最新の映画を映画館で観るのは20年ぶりくらいか。急遽決まったため前情報一切なしで行ったが、なかなか楽しめた。声優陣が一新されていること、映像が綺麗になっていること、レギュラー陣の立ち居振る舞いが洗練されていること、などの違いがあるが、愛と笑いとわくわく感のある大長編ドラえもんの黄金律は健在で、製作陣の原作へのリスペクトが感じられた。

 調べてみると、脚本を辻村深月という直木賞作家が担当になったということが話題になった作品らしい。月の裏に王国を作る話(原作単行本23巻、『異説クラブメンバーズバッジ』)を膨らませ、大長編に仕上げている。J•P•ホーガン『星を継ぐもの』やPKD『ユービック』のような古典SFのエッセンスで味付けしつつ(それも藤子不二雄への愛から派生している気がする)、ニクい伏線を仕込んでしっかりエンターテイメントしている。

 筋立てが子供にはちょっと難しい気がしたが、就学前の娘らも飽きずに観てたからきっと問題ないんだろう。劇場の子供達も騒がず見入っていた。クレしん映画同様、しっかり社会装置として機能している。
    

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