クリストファー・ノーラン監督の映画。2020年作品。
NETFLIXで視聴。
ウクライナの首都キエフのオペラ会場でのテロから物語は始まる。CIAの特殊部隊の工作員である主人公の男(ジョン・デイヴィッド・ワシントン、デンゼル・ワシントンの息子)にとあるきっかけで白羽の矢が立ち、巨大な陰謀と戦うために世界各国を飛び回ることになる。時間が反転して人や物が過去へと向かう技術が途中で出現し、未来から時間を逆行してくる人間と戦う時間SFの設定が物語の肝となる。
壮大な規模でパズルのような物語作品を作るのが趣味のクリストファー・ノーラン作品の中でも、長年にわたり構想を温めていた肝煎りの作品らしい。難解さは突出しており、前情報一切なしで観てみたが、全くついていけなかった。1時間ほどインターネット上の考察を読んで、ようやく全体像が見えてきた。用語や設定の説明も少なくて混乱するが、特に時間軸が難しい。
面白いかどうかでいうと、まあそれなり。分からなすぎて途中で諦め、よくわからないまま終わったが、考察を読むのは楽しかった。役者のまとう空気には味があり、映像技術はすごかった。鑑賞直後は2度目を観たいような気がしたが、数日経った現在、まだ手は伸びず。まあ、そういう映画である。暇があったらまた観たい。