身長2m、体重120kg、超人的な身体能力を持つ屈強な巨漢が女子にモテる話。
内容は特に深みを期待してはいけないのだが、近年の女子学生が男に何を期待しているのかの教養の書と言えよう。
ティーンの純愛がメインのようでいて、実際には猛男と砂川のボーイズラブ要素に重きが置かれている感じが今っぽい。
ニューヨークのブルックリンで冴えない日々を送る若者が土曜の夜はディスコ・キングとして輝くという話。若きジョン・トラボルタ扮する主人公が女の誘惑にも負けず、ストイックにディスコ・ダンスの技術を磨く。
70年代アメリカの社会風俗の良き教材となる映像作品であるように思う。
デカい襟の開襟シャツに細身のフレアーパンツ。男には自信があった時代。
寂しさが漂いながらも、音楽と踊りが楽しい映画である。
教養としても娯楽としてもいい感じ。
1994年の南アフリカ共和国の大統領選で初の黒人大統領として当選したネルソン・マンデラが、低迷していた白人メンバーが主に占める南アフリカの代表のラグビーチームの勝利を通じて国の一体感を演出する、という話。マンデラの自伝に書かれた事実に基づいているそう。
マンデラ大統領役には品位と風格漂うモーガン・フリーマン。ラグビーのキャプテンは知性と静かな闘志をたたえたマット・デイモン。監督は孤高の男の闘いを描く社会派ドラマに定評があるクリント・イーストウッド。
特記すべき要素はないが、普通に感動する。
観ていて安心感のある優等生な作品。
スタンリー・キューブリック監督の初期作品。
「ロリコン」の語源にもなったウラジーミル・ナボコフの原作小説を映像化した、中年のいい男が十代の少女に入れ込む話。
『博士の異常な愛情』にも出てくるピーター・セラーズがこちらでも狂気の天才を演じている。キューブリックが表現しようとしていた偏執狂的な情愛との相性がいいのだろうか。
白黒で154分の長尺だが、思いのほか楽しめた。
キューブリックは精神分析が好きらしい。