NBAの歴史に燦然と名を残すスーパースター、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー。1999年作品。
凄すぎて、何から語ればいいか分からないくらい凄い存在であったということが、この作品を観ればわかる。超人的なバスケットボールのプレイもさることながら、顔立ち、表情、体型、立ち居振る舞いなど、全てが圧倒的にクールで、彼が生み出した1990年代のアメリカの熱狂が画面から伝わってくる。
NBAのリーグ3連覇(スリーピート)を成し遂げ、モチベーションを失って一度コートを去ったが、そこから復帰して再度のスリーピートを果たしたという業績も圧巻である。特に最後のシーズンの最終試合でユタ・ジャズを相手に放ったラストショットのシーンには映画的な荘厳さがある。あまりにも完璧で、その生涯は映画よりも凄いとしかいいようがない。ラリー・バードに「彼はマイケル・ジョーダンの姿をした神だ」と評されてしまうのもうなずける。
久しぶりに観直したが、あまりにテンションが上がるのでまた繰り返し観ようと思う。ジョーダンの熱狂とともに時代を生きたアメリカ市民は幸せだったろうな、と思った。