2013年10月20日日曜日

最強のふたり



 パリで暮らす首から下が不随の大富豪の元に、若さと健康な肉体を持ち貧民街に暮らす黒人青年が使用人として雇われる。実話に基づく話。

 無学な天才軍師と病弱な若き賢王が出会う佐藤賢一の小説『双頭の鷲』や、下品な富豪と教養溢れる肉体労働者が病室で出会う映画『最高の人生の見つけ方』を思い出した。

 対照的な二人が出会い、互いの欠落を補完し、化学反応が生まれる。ジャンルは多少違えど、情事と芸術とユーモアがいい笑顔を生むのは同じ。

 押し付けがましい感動や説教臭さはなく、クールにセンスよく仕上げているのに好感が持てる。
 生きる歓びを思い出す、こういう映画が好き。
   

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