2013年8月25日日曜日

トラフィック



 アメリカ合衆国ーメキシコにまたがる麻薬戦争の映画。反麻薬政策を任された合衆国判事とその家庭、米カリフォルニア州の国境付近の捜査、メキシコの国境付近の街ティファナの3つのパートからなる群像劇で、派手なアクションシーンは少なく、会話と心理描写をメインに淡々と進む。

 麻薬が運ばれていくtraffic(交通網)が描かれている。複雑で救いようがない堕落と謀略の連鎖。麻薬戦争とは警察とマフィアのみならず、家族間で戦争することでもある。

 BGMはambientで、カメラワークは作為を排したドキュメンタリータッチ。この間と静寂がソダーバーグ節だと気づいた。エンドロールがじわりとくる。
   

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