1971年の公開時から見た近未来の寓話。
残忍で狡猾な青年アレックスは暴力とポルノで退屈を紛らわして暮らしている。
『雨に唄えば』の挿入歌を口ずさみながら暴行を加えるシーン。
強制的に目を見開かせる洗脳装置。
鮮烈な印象を残す場面が多いが、クラシックや電子音楽の使い方が特に格好いい。
近未来のファッションセンスはなんかちょっと惜しい。
サイケデリックなヒッピー文化の根強い影響を感じる。
主演俳優マルコム・マクダウェルの酷薄な顔つきが見事。
その表情や振る舞いにテーマの大部分が顕現していると言ってもよい。
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