実在した伝説の海兵隊の狙撃兵を生涯を描く映画。2014年作品。
クリント・イーストウッドの映画を集中的に観たくなったのでDVDを購入。実在の人物の生涯を描く作品であり演出は控えめだが、不条理な世界の中で主人公が男を張る、というイーストウッド作品に通底するテーマは健在である。
2001年の9.11の後にイラクに派兵された米兵の物語であり、まさしくアメリカのヒーロー像という描かれ方に違和感を禁じ得ない人もいると思われるが、良くも悪くも戦争の現実を描いている再現性の高い作品だと思う。DVD特典のメイキングのドキュメンタリーも観たが、製作陣の作り手としての真摯さ、誠実さには胸を打つものがある。制作過程において発生した偶発的な事件が、作品の意味性をより印象的なものにしているのだが、書くと興を削ぐので興味のある人は観終わったあとに自分で調べてほしい。
控え目で余韻が残るイーストウッド映画。他作品にも期待。
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