2016年12月11日日曜日

映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦


 7作目。1999年作品。温泉の風情×ゴジラ系特撮のエッセンス。

 馬鹿馬鹿しさの濃度が高めだが、展開の中でちょいちょい風刺やメッセージをはさむ。丹波哲郎が出てきたりして、日本の粋な風情が強調される。温泉がテーマだけにエロ要素は多めで、家族で観るとお父さんはちょっと気まずいので注意。

 クレヨンしんちゃんの主要な要素ってロックな反骨精神だな、と観ていてふと思った。性の開放、空気を読まない悪ふざけ、底には深い愛がある。受験や習い事で疲れた子供や、退屈で忙しい毎日にくたびれているお父さんお母さんに響くんだろうな。子供向けアニメという体で人間の業を肯定し、魂を解放する作品なのだと思う。だからくだらなくて、救われる。その役割を果たしている。

 同時上映の小品集は実験的で楽しい。これで必要十分。役割を果たしている。
    

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