1978年のバザリア法の施行により、イタリアでは精神病院が廃絶された。
とはいえ社会的な受け皿は整備の途上で、精神障害者達は「薬漬け」となり自主性を奪われ、福祉施設で無為な日々を過ごしていた。
生産性が無い切手貼りのような福祉事業は「可哀想な人たちに仕事を与えてあげる」という施し気分の上に成り立ち、悪役になりたくない健常者の欺瞞が生んだ綺麗事、誤摩化しでしかない。
そんな彼らに「本当の仕事」をさせようとした男の話。
1980年代の実話に基づく話らしい。
多々、突っ込みどころはあるが大目に見る。
人間の幸福の基本はstanding on one's own feetということ。
手前の足で立ちやがれ、だ。
自分の稼いだ金で好きな物を買い、自分の選んだ異性にアプローチするために。
不揃いの廃材を組み合わせて綺麗な模様を作る。
「寄せ木張り」という職務自体が隠喩になっているっていうのがミソ。
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