当初は『農大物語』というタイトルだったっぽい。
限りなく東京農工大学っぽい大学が舞台の漫画。
テーマは醸造。
主人公の沢木惣右衛門直保は菌が見えるという特殊能力を持つ。
祖父の旧友の樹教授のゼミに顔を出すようになり、色んな人と知り合って…というのが筋。
日本酒、ワイン、ビールなどの酒の話をはじめ、各種発酵食品や皮膚の常在菌の話も出てくる。
菌の決め台詞の「かもすぞ」=有機的な化学反応を起こすこと。
有機的な結合が生み出す芳醇な味わいは、酒や食品だけでなく人間関係にも当てはまる。
人が人と出会い、変わっていく。
古来から変わらぬ生命の味。
この人、絵が半端じゃなくうまい。
あと知識量が凄い。
凝り性なんだろうな、作者。
0 件のコメント:
コメントを投稿