2013年1月2日水曜日

ナラティブ研究会の2013年以降の活動について


 You may say that I'm a dreamer
 But I'm not the only one
 I hope someday you'll join us
  And the world will be as one
(君は、私を夢想家だと言うかもしれない
 だけど私は一人ではない
 いつか君も仲間に加わる日が来ることを願っている
 そして世界が一つになる日が来ることを)
 Imagine / John Lennon

・・・


 このブログを開始してから約半年が経過した。
 年も開けたし、いい区切りなので、今後の活動方針についていくつか抱負めいたことを書こうと思う。

 このブログのコンセプトについて。
 個人的に好きな映画や本についてダラダラ無目的に書いて、たまにコメント貰って絡んだりするのはそれなりに楽しいことだと思うけど、やりたいことはそれだけではない。

 ブログの副題の「ストーリーがあれば何でもいい」は、暗に「そもそもストーリーのないものなんてあるのか?」という、逆説的な問いを提起している。
 構成要素と時系列があれば、そこに物語が生まれる。一人の人間の人生には物語があり、それが集まればより複雑で重厚な物語となる。一冊の本、一本の映画にストーリーがあるのは勿論、一曲の音楽、一輪の花、一枚の絵や一片の詩にも、生み出され、存在を全うし、その命を終えるまでのストーリーがある。繰り返す生成と消滅、反応と相互作用、変節と流転。夜空に煌煌と輝く星のように、全てはその流れの中にある。

 「大切なのは、出会った全ての作品に物語を感じようとする姿勢ではないか?」
 narrative(物語)に出会うための場所作りの一つの手段として、このブログは生まれた。
 ここに書かれるのは筆者がストーリーを感じた「作品」であり、すなわち、物語を内包したこの世界の全ての事物が筆者の気分次第で感想を書く対象となる。生きる力を与えてくれるような、思わず誰かに伝えたくなるような、心の深い所に残るストーリーの記憶。それを汲み取り、誰かと共有したいという想い。そうした願いが、この試みを生んだ。

 で、この「研究会」の活動方針。
 最終的には漫画喫茶を経営したいと思っている。「物語のある場所」「物語に出会える場所」を作りたい。
 500万円くらい貯めて、いい場所見つけて、漫画とか、本とか、映画とか、店員が自分の趣味全開で選んだ作品を並べて、皆でだらだらダベったり、黙って一人観賞したりできるカフェを作る。
 「コンセプトだけでも主張し続ければ実現が近づく気がするし、あわよくば誰か手助けしてくれるかも…」という他力本願気味で淡く、それゆえに肩の力を抜いて無理なく続けられそうな願いを込めて、気の合う仲間を探すための撒き餌として、このブログは存在する。準備を続けて、実現できたら、カフェ経営の経過報告にシフトできれば僥倖である。世界中に自分の経営する漫画喫茶があったら、人生はさぞ楽しいであろう。

 あとは筆力をつけるための修行。
 ミスチル桜井さんと小林武史が作ったBank Bandが過去の名曲を演奏して、現代に甦らせるように。自分を育んでくれた先人の遺産に感謝の念を捧げ、歴史の地層から掘り起こして、再演奏しながら自らの音楽家としての技倆を高めて行くように。かつて親しみ、今の自分の血となり肉となった作品を紹介しつつ、再度咀嚼して、言葉に焼き直して、反芻して、いっそう強く文章家としての己の糧にするような、そんな期待を込めてこの全ての作品解説は綴られている。

 つまり、このブログの狙いは次の3点に要約される。

 ・良質な物語の発掘
 ・漫画喫茶経営の意思表示と仲間探し
 ・言語中枢の修行

 もっと一言で言うと「物語のある場所を作る」ための活動記録。
 そこには「良質な物語(narrative)こそが心の弾性(resilience)を養う」という、筆者の確信めいた信念がある。
 それを適度に軽く、適度にガチで、追求しようという姿勢がここにある。

 どこまで行けるか分からないけれど、行ける所までは行ってみたい。
 ここまで読んでくれた酔狂な趣味をお持ちの方々、今年以降も宜しくお願い致します。

4 件のコメント:

  1. 夢、応援します。
    仲間です。

    全ての作品に店長の一言POPが付いてるような漫画喫茶を目指してほしい。

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  2. あざーす。むしろ僕の中では既にカウントされていました。笑

    リアルに実現する時にはきっと声かけるわ。
    脱サラ(古いか?)して経営陣に参加という選択肢も割とマジで歓迎します。

    作品に対する愛が溢れている場所がいいよね。
    理想の店を夢想しつつも、コツコツ実現に向けて準備を進めて行きます。まずは貯蓄から。

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  3. とある田舎の5人組が一つの誓を立てる
    その誓はいつか皆で大きな事を成し遂げようというもの
    それぞれが別の道に進む為に島を出たが、皆の目的は同じ
    そして時が経ち、島に戻ってきた5人は自分達の培って来たものを集結し、一つの事を成し遂げる

    それは自分達の地元の為だったのか覚えてないし、話自体うる覚えだけど、高校時代に聞いた記憶がある
    kskからだっけか?
    漫喫の話を聞くといつも思い出すわ

    ハンターハンターのジンの遺跡の話にも通じる感覚

    地元帰ると懐かし話と近況話で時間切れ多いし、ちょっとディープな会合開く場所が欲しいだす

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  4. その話は俺だったかな?
    似たような話はきっと何度も形を変えてしてるから、そのバリエーションの一つかもね。
    きっと根底は同じ。

    形あるものを残すっていうのが大事だと思うんだよね。
    全ての哲学や願いが集約されて、体現している「物」が。
    実際に触れることができて、訪れて、空気を感じることができる場所。
    それが漫画喫茶かなー、って。
    そこを中心にいい感じの人たちが集まってくるってのがベスト。

    皆働いてると集まるの難しくなるけど、会合やるならお盆か年末年始あたりを狙おうか。
    開催地はやっぱし札幌かな。
    ちなみに俺は春から釧路に2〜3年いる予定。

    集まるときはこのブログでも告知するのでチェックよろ。
    それまでに各自、案を練っておくとよいね。

    ぼんやりでも、できることを考え続けるってのが大事だと思ってます。

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