2015年8月7日金曜日

NOVA 2


 日本人作家によるSF短編アンソロジーの企画『NOVA』の2冊目。好きだったのは以下。

•バベルの牢獄(法月綸太郎):お馬鹿でメタな本格SF。オチのトリックに頬が緩む。
•東京の日記(恩田陸):戦時下の東京と和菓子の味わい。儚げ。
•クリュセの魚(東浩紀):火星が舞台の優等生なジュブナイルのセカイ系SF。
•五色の船(津原泰水):異形の者達の伝奇物。東洋的な幻想世界。
•聖痕(宮部みゆき):ミステリ要素強し。罪と裁きに関する寓話。

 SFという縛りを活かしたり、まるでとらわれなかったり、それぞれの作家のスタイルで創造性を発揮している。書く側も、編集する側もなんだか楽しそう。読み慣れぬ作家との出逢いも楽しい。
   

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