ミスチルの新曲。好きな人を失ってしまった男の歌で、死別とも、ただの男女の関係の終わりともとれる。フライダディフライの『ランニングハイ』やワンピース映画の『fanfare』と同じく、主題歌としてタイアップする映画(『君の膵臓を食べたい』)の世界観に寄せつつミスチルをやるとこうなるという好例だろう。
歌詞世界においては、宮崎駿が『ハウルの動く城』を制作したように、『ハンターハンター』で富樫義博がキメラアント編以降を描くように、整合性とかどうでもよくなってきたクリエイターの域を感じる。散文的な連続性とか、写実的な描写は失われ、断片的な感傷や詩情が優先される。
音については、物憂げでラウドなロックサウンド(ギター、ベース、ドラム)が玄人受けしそう。REFLECTIONの頃から回帰したシンプルなバンドサウンドはいい感じ。CD特典のドキュメンタリーで編曲するメンバーも楽しそうだ。
そんなわけで、進化し続けながら年齢を重ねていくミスチルがやっぱり好き。25周年だし。
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