2014年11月24日月曜日

バキ


 グラップラー刃牙の続編。世界中で同時多発的に脱走した死刑囚達が東京に集い、刃牙ら地下トーナメントの激戦を戦い抜いた猛者たちと戦うことになる。全31巻。

 過剰な表現が多くツッコミどころは多々あるが、そこにツッコむのは無粋。基本的には娯楽漫画であり、「強さとは何か」という求道を通して描く哲学的な漫画である。「地上最強の生物」範馬勇次郎はメルビルの長編小説『白鯨』におけるモビー・ディックみたいなものなのである。刃牙が梢江の女性性というファクターにより強さを手に入れるのは作者のヒューマニズムの残滓だろうか。

 そして、そこはかとない作者の愛国心を感じる。日本人が非常に強い。
   

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