原子爆弾の開発者が作り出した世界を滅亡させる化学物質アイス・ナインを巡る人々の物語。
ナンセンスギャグと皮肉が散りばめられ、ぶつ切りの断章で物語は進む。
暴走する科学へのアンチテーゼとして登場する異教「ボコノン教」の教義は、人間の善性を生み出すのは滑稽な嘘であると教えている。
猫のゆりかご(cat's cradle)はあやとりのこと。
科学も、宗教も、世界の枠組みを説明するための体系の一つで。
因縁の糸が組み合わさって出来る模様こそが、破局であれ、喜劇であれ、この世界で起きる全ての現象の本質なのである。
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