資金力が乏しいながら優秀な試合成績を残し続けるオースティン・アスレティックスの実在のGMの話で、実話に基づいている。
メジャーリーガーの年棒は、一人の人間の能力に対する査定額である。
かつては将来有望な若者だったビリー•ビーン。
野球に破れ、妻を奪われ、低迷する球団のGMに就任し、くたびれた服に身を包み、虚勢の合間には寂しい中年男の顔が覗く。
主題は「一人の人間の価値」。
負けっぱなしの男が挑む栄光の話。
逆境とも言える制限の強い状況下で、最大限の成果を目指す戦いの話。
娘が謳う挿入歌の『The show』がこれまたいい。
現時点において筆者が人生で唯一、映画館で泣いてしまった作品である。
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