2021年7月20日火曜日

未来世界から来た男


フレドリック=ブラウンの短編集。
日本語訳は1963年(昭和38年)初版。

副題は「SFと悪夢の短編集」の通り、SFとサイコホラーの要素にブラックユーモアを加えた2〜4ページほどの超短編が多数収録されている。内容は『ドラえもん』や星新一作品が近い、というよりむしろ、時系列を考えると、藤子・F・不二雄や星新一に影響を与えた本家がこちらであろう。作者はアメリカのSF黄金時代と称される1950年代を代表する作家である。

作品が年代物のせいか、訳が古いせいか、理解が及ばず楽しめなかったものも多かった。ユーモアが性的な内容に偏りがちなのも時代のせいか。好きだったのは『報復宇宙艦隊』、『黄色の悪夢』あたり。洗練されたブラックユーモアが個人的な好み。
   

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