『多動日記』を読んで以来、遅ればせながら自分の中で高城剛ブームが来ているので読んでみた。2011年発行で、Q&A形式で高城剛が己の来歴、思想、ビジョンなどを語る書籍。
この本の中で話題になっていると思われる2010年頃には、彼は拠点をヨーロッパに置き、世界中を移動し続けていた。思えば奇遇にも、当時大学生だった私もまた、思いつくまま、気の向くままに海外や日本国内を旅行しまくっていた。中田英寿がサッカーを引退して放浪していたのに憧れたからかもしれないし、旅する投資家ジム・ロジャースの本を読んで感銘を受けたからかもしれない。ちょっとしたシンクロニシティを感じる。時代の空気だったんだろう。
全てとは言わないが、彼の思想や感性の中には自分の理想に重なるものが多い。知識を積み上げ、体験を重視し、己の心の在りよう意識しながら、世界の理解を目指す。変人であることは疑いないが、彼はずっと未来を見ている。明るく、楽しく、冷徹で目で。そして何かを創造しようとしている。人の心を照らすものを。誰にも届かない。誰も傷つけない。私もまた、そんな風でありたい。
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