飛行機で観た映画その2。
朝鮮戦争の米軍の野戦病院が舞台の1970年アメリカ作品。
これは面白かった。基本的には戦地という極限状況におけるブラックコメディである。ホットリップス(婦長)の扱いなど、やってることがひどすぎるあたり村上龍のsixty-nineを彷彿とさせるが、当時はこういうのが流行っていたということだろう(体制側の人間は徹底的に人格否定をしていいという風潮)。加えて、日本文化への誤った理解などのツッコミどころは多い。それでも、軍医としての職務を果たしつつ、日常では人として完全に逸脱して羽目を外しまくっている主人公たちの雰囲気には、なんともいえない格好よさがある。
毒を含んだ笑いともに、人間性の回復についての警句的なメッセージがある。個人的にかなり好きな映画にランクイン。
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