前作と連続してhuluで視聴。1993年作品。
こちらは思想色の強い大人の作品。舞台は2003年東京近郊。横浜ベイブリッジにミサイルが発射されて爆破される事件が起き、その後次々と人為的な軍事的危機が続発し、国防が攪乱される。イケてない警察上層部の指示に翻弄される指揮官の2人(後藤と南雲)の描写が主で、心情の機微と役職上の葛藤が描かれる。
元ネタは三島由紀夫の決起だろうか。平和ボケした日本人と官僚機構に対するショック療法という側面が強い。犯人の柘植は特殊な映画的悪役の類型として、伊藤計劃のエッセイにしばしば登場する。wikipedeaを読むと、作品内で言及される話題には監督押井守の思想が色濃く反映されているよう。
ロボットアニメでこれをやる必然性はあまりない気がするが、面白かった。骨太の思想的バックボーン(たぶん)がある作品は面白い。語り過ぎているようで、語られない奥ゆかしさが数多く残される人間ドラマもいい。満足。
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