何の気なしにツタヤで大量のスピッツのCDを借りた中に入っていた1枚。一切の前情報なく作業中のBGMにしていたが、聴く度好きになり、もうこればっかり聴いている。2016年発表の15作目のオリジナルアルバム。
#1『醒めない』から#14『こんにちは』まで、初めて聴いたときから草野マサムネの柔らかい声と甘酸っぱいメロディーラインが抵抗なく沁み込んできて、ひたすら心地よい。歌詞を見ても全然意味が分からないが、なぜだか淡く、切なく、温かい気持ちになる。空想上の誰かが愛しくなる。
各曲で様々な思春期男子の葛藤(メンバーは50近いが)を経たあとに、ラストの曲の冒頭「また会えるとは思いもしなかった 元気かはわからんけど生きてたね」がグッと来た。こういう感覚を忘れずに大人やっていきたいもんだ、と思った。
忘れていた感情が復活する1枚。名盤やで。
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