「パニックルーム」という防犯用の部屋に閉じこもって母娘が強盗と戦う話。
今まで観たデイヴィッド・フィンチャー監督の映画の中では一番面白くなかった。映像的にはフィンチャー作品らしい雰囲気(暗い色調、控えめで暗いBGM)だけど、内容はB級のサイコホラーって感じ。物足りないのはゴーンガールやファイトクラブのような底意地の悪い皮肉がないせいだと思われる。
本作は凡作だと思うが、フィンチャーは風刺の効いたブラックジョークの名手だということを自分の中で再確認できた。その要素が抜けると、ただの暗い雰囲気の月並みな娯楽映画の人になってしまうらしい。ベンジャミン・バトンしかり。
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