18年ぶりの新刊らしい。テレビのドラマ人気にあやかっての続編と思しい。
前作より作画の線が細くライトな印象。そしてオヤジギャグが(良くない意味で)一層過剰に。原因としては原作者の加齢、漫画の作風に関する流行の変化、連載誌(SPA!)の編集部の要請、などが考えられる。
とは言え、作品を名作たらしめるエッセンスは健在。静岡の汁おでん、お茶漬け、煮込み定食、とんこつラーメンの話がお気に入り。一人でメシを食う、それだけの楽しみを最大限、誠実に、忠実に、描き出している。筆者も旅先でよく実行するが、本当の意味で心が救われる。単純で普遍的な生きる歓びのあり方を教えてくれる。
などと書いてみたが、単純に読んでいて楽しい。美味しいものを食べたくなる。それが全て。
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