2014年8月2日土曜日

アイズワイドシャット


 とてつもないエロに期待して、ちょっとだけがっかりする映画。

 それはトム・クルーズとニコール・キッドマンという世界最高峰の美貌を持つ夫婦(当時)の性生活を描く、という宣伝からして始まっている、と阿部和重が評論に書いていた(と思う)。マンハッタンの高級コンドミニアム(マンション)に住み、画廊を経営する妻、娘と共に瀟洒な暮らしを送る内科医の主人公は、ある夜マリファナを吸って吐露した妻のエロい妄想の話を聞いてショックを受け、夜の街に飛び出してとびっきりのエロいことをしようとするが、、、という話。

 官能的な快楽への憧憬と、豊かで安定した暮らしを失うリスク。恐怖と良心の狭間を彷徨い歩き、少しだけ失望して、成熟する。大人になって観るとその味が分かる。奇才スタンリー・キューブリックの遺作。

 ニコール・キッドマンの美しい尻と妖艶な仮装乱交パーティーのシーンがハイライト。
 結構なお気に入りで、何度も見返しています。
   

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