池袋が舞台のシリーズ。
主人公のマコトは私立探偵であり、コラムニストであり、日本の今を生きる若者である。闇サイトとかホームレス狩りとかリーマンショックとか、毎話時事ネタが絡む。
こち亀をハードにした感がある。池波正太郎の鬼平犯科帳も意識してるらしい。時代を生きる市井の人々の味わい。
宮藤官九郎脚本のドラマとは全然違うが、両方いい味出してる。
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ストリートはすごくおもしろい舞台で厳しい学校だ。おれたちはそこでぶつかり、傷つき、学び、ちょっとだけ成長する(たぶんね)。街の物語には終わりがない。
だから、おれもさよならはいわない。いつか、どこかでまた会おう。それまでにおもしろいネタをたくさん仕込んでおくよ。見つからなかったら、でっちあげればいい。
おれの嘘がうまいのは、ここまで読んだあんたならわかってるだろ?
池袋ウエストゲートパーク 『サンシャイン通り内戦』より
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