ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督のアメリカ映画。1999年作品。
10年前に観たときは、深い意味がありそうだけどよくわからない映画だと思っていたが、久しぶりに再視聴して、前よりは意味が分かったと思う。まあ…一言でまとめると大変深みに欠けるが、愛を求め傷つく人達の物語、必然的に連鎖し、偶然性に左右される人々の群像劇である。一つの街で暮らす、男女9人の物語が少しずつ交錯し、ドラマを生む。
wikipediaで調べたところによると、PTAが主題歌であるエイミー・マンの”save me”(私を救って)という曲にインスパイアされて作った映画らしく、作品にうまくハマって空気を作っている。生活感や微妙な心情の変化が伝わるロングカットの会話劇が特徴的で、音楽が相俟ってスタイリッシュに仕上がっている。3時間以上ある作品だが、展開の緩急の付け方がうまいせいか、あまり飽きさせないのも好感。
結構好きだった。またいつか観るかも。
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