2016年11月11日金曜日

禁じられた遊び


 1952年フランスの映画。戦争で両親を失った娘のグリーフケア(悲しみの処理)の話。

 第二次大戦下のフランス、ナチスドイツに侵略された戦火のパリから逃れる途中で両親が殺された娘は、独りで野をさまよい、やがて田舎町に辿り着く。そこで出逢った少年と飼い犬の亡骸を埋める墓場を作るようになり…という話。

 筆者はアメリカの一部の専門家が頑張り過ぎて世界中に定着した一様な心的外傷の型が嫌いなんだが(『クレイジーライクアメリカ』に詳しい)、これはそうした傲慢な綺麗事の押しつけのアンチテーゼになりうる作品だと思う。辛い目に遭った少女に本当に必要なのはこれだろうな、という視点の提供。

 子役の演技は完璧で、主題歌の切ないギターのアルペジオも美しい。
 これはかなりお気に入りの映画になった。
   

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