2016年11月6日日曜日

魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!


 娘とイオンシネマで観てきた劇場版である。
 プリキュアをじっくり観るのは初めてだが、なかなか発見が多かった。

 まずは商業主義が生み出した作品という印象が強い。『ドラゴンボール』や『セーラームーン』などで先人のクリエイター達が手探りで見つけた感動の黄金律みたいなものを抽出し、いいとこ取りで組み合わせている。そして、幼稚園児、小学生、父母世代、アニメオタクのおっさん、まで広くマーケティングして徹底的に研究し、消費者のツボを押さえる要素を丁寧に配置した優等生的作品という仕上がりになっている。魔法、少女、友情、慈悲、自己犠牲、他作品へのオマージュ、みたいな。路線は違うが制作者側の原理は『妖怪ウォッチ』に近いと思われる。

 結果としてどうなるかというと、展開はお約束の連続で読みやすく、もはや定型となった萌え要素や感動の記号に既視感が生じる。キラキラした可愛い雰囲気で豪華絢爛だが、なんともいいようのない空虚さや無機質さがある。優秀なAI(人工知能)に大ヒットするアニメを作れと命じたら、きっとこういう作品ができるんだろう、という感じ。

 などと筆者が考える横では、娘は夢中でモフルンライト(劇場特典)を振って楽しんでいた。娘とこのような作品を休日に楽しむという体験は、『ボウリング・フォー・コロンバイン』的な悲劇の対極にあるように思う。あざといコマーシャリズムが生み出す娯楽に満足できないとしても、蔓延するヘイトや戦争よりはよっぽどいいものではあるんだろう。
  
 P.S. キュアモフルンが可愛かった。
   

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