2016年11月11日金曜日


 戦乱の世を描く黒澤明の映画。1985年作品。

 ベースはシェイクスピアの『リア王』らしく、そこかしこに人生の不条理な悲劇の要素を感じる。老醜と孤独、業と因果、女の執念、親族間の骨肉の争いなど。が、そんなことより見所は映像美。CGがない時代に、なぜこんな画が撮れるのかと驚嘆。

 というわけで、馬、空、荒れ野、城跡などを観るべき映画。
 映像、プロット、演技など全体として、これは世界レベルだわ、と納得。

 あと一文字秀虎の診断は、高齢を準備因子、身体的衰弱を誘発因子としたせん妄。
   

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