2020年7月12日日曜日

きょうも厄日です


 『岡崎に捧ぐ』の山本さほの日常エッセイ漫画。
 文春オンラインで連載中で、2020年6月30日に単行本発売。

 作者は1985年生まれの34歳(wikipedia調べ)。私と同年代だから応援したいという贔屓目もあるが、この作者の面白さと優しさのバランス感覚は特筆すべきものだと思っている。基本的には社会機能の高い人だと思うのだが、微妙に運が悪く、日常に潜む違和感や不条理を拾い上げ、絵と言葉で形にできる能力を持っている。

 開巻劈頭、第一話に露出狂の話を持ってきたセンスにやられる。基本は気恥ずかしくなる自虐ネタで、他にもネットストーカー被害のサイコホラーネタ、恋愛の思い出ネタなど、カバーする範囲は広い。あとは最後に収録されている、ネット上で炎上した世田谷区役所のモンスター職員との攻防が印象深い。このあたりの倫理感や善悪の価値判断が基盤にあった上での、日常ネタの面白さなのだと思う。

 昭和の長谷川町子、平成のさくらももこ、に続く「令和の山本さほ」になれる人だと思っている。今後の活躍に期待。
   

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