2016年6月27日月曜日

ディパーテッド


 スコセッシ×ディカプリオ映画、その③。

 ボストンが舞台で、州警察とアイルランド系ギャングがドンパチやる映画。情け容赦ない暴力の連鎖が全編を覆い、死と隣り合わせの極限の駆け引きによる知略戦がメイン。映画の雰囲気はグッド・フェローズL.A.コンフィデンシャルが近い。

 主演のディカプリオとマット・デイモンの見分けがつかなくて前半やや混乱したが(筆者だけか?)、後半に進むにつれ各自キャラが立ってきて問題は解消。両者、別方向のイカれっぷりを存分に発揮する様が素晴らしい。

 他にも出演は名優ぞろいだが、個人的に演技のMVPはマット・デイモン。アメリカの高校のアメフト部で調子こいていじめとかしてそうなオーラが見事。あとは精神分析医の尻。

 テンポ良く展開し、程よく絡み合いつつ説明しすぎないストーリー。渦巻く暴力と、死線をくぐり抜ける男たちの雰囲気。そういうスコセッシ映画の魅力が最大限に詰まっている。2006年のアカデミー作品賞も納得の仕上がり。

 2時間半の長尺だが、目が離せなくて時が経つのも忘れる。面白かった。
   

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ