2021年10月8日金曜日

チェンソーマン


 『ルックバック』と同様、藤本タツキ作。2019年から2021年まで週刊少年ジャンプで連載。既刊11巻(第一部完結)。

 内容は最近ジャンプで流行りのダーク・ファンタジー。舞台は悪魔が存在する世界。親が作った借金を背負い、劣悪な環境で暮らす主人公の少年デンジが「チェンソーの悪魔」であるポチタと融合し、悪魔と戦う。既存の道徳を嘲笑うようなエグい展開、グロとエロが溢れているのが特徴的。

 一回読んでよく分からなかったが、考察動画などを観て、二週目を読んで傑作だと思った。絵が多くサクサク読めるが、設定が込み入っており、説明が少ないために、一回でストーリーについていくのが難しい。作画や構成力は抜群に良く、何気ない構図や台詞に伏線が仕込まれており、多くを語らずとも、徹底的に作り込まれた世界観、展開であることが伝わってくる。

 テーマは愛だろうか。ダークな世界で描くことで際立つ美しさがある。『ウシジマくん』の作者が言っていた「激辛の奥の旨味」のような感覚。中学生くらいの頃に読むと、心に一生残るであろう深みがある。少年誌のコンプライアンスぎりぎり(アウト)のこの作品を連載させたあたり、近年のジャンプ編集部の凄みを感じる。

呪術廻戦』や『進撃の巨人』を手がけるMAPPA制作でアニメ化が決まっており、これは間違いなく動画が映えるだろう。動く悪魔たちが観られるのを楽しみにしている。
   

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