2020年1月20日月曜日

アリータ:バトル・エンジェル


 日本の漫画が原作のハリウッド映画。2019年作品。

 舞台は西暦2400年頃の地球。地球と火星連邦共和国(URM)の間で繰り広げられた没落戦争(ザ・フォール)から300年経った世界。世界は支配者層が住む空中都市ザレムと、ザレムから排出された廃棄物が積み上がる地上のクズ鉄町(アイアンシティ)に分断されていた。クズ鉄町に暮らすサイバー医師のイドは、ある日、クズ鉄の山から少女サイボーグの残骸を発見し、新しい機械の身体を与え、アリータと名付けた。記憶を失ったままの彼女は、実は300年前に創られた最強の戦士だった…というのが筋。

 思い出したのはアシモフの鋼鉄都市、FF13、そして冲方丁作品の戦う少女(マルドゥックシュピーゲル)あたり。原作は銃夢(ガンム)という90年代の漫画で、全体にどこか既視感のある設定が寄せ集まった感がある。当時の日本のクリエイティブ業界のメインストリームだったのだろうか。

 そんな古典になりつつあるジャンルの創作を、2010年代の技術で本気で実写化するとこうなる、という好例である。日本の90年代の漫画アニメの世界観をベースに、もはや至芸ともいえるジェイムズ・キャメロン節が冴えわたる。技術萌えするテクノロジー描写、ターミネーターやタイタニックを思わせる展開、など。娯楽作品としては贅沢で、かつ、定番のラインナップな構成要素に安心できる。良くも悪くも、予想した展開は裏切られない。

 これからというところで終わるので、続編に期待。そして、ハリウッドにはこの技術力を使って冲方作品を実写化してほしい(個人的な願望)。
   

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