2019年2月9日土曜日

バーフバリ


 新千歳-福岡の往復の飛行機の中で視聴。2015年に公開された前編(邦題『バーフバリ 伝説誕生』)、2017年に公開された後編(『バーフバリ 王の凱旋』)からなるインド映画である。

 巨大な滝の麓の集落で育った主人公のバーフバリは天真爛漫で実直な青年だが、懸想した女を追いかける過程で偶然にも己の背負った運命を知り、マシュマヒティ王国との戦いに身を投じる。ロマンス、運命、復讐、王位継承、大迫力の戦闘シーン…といった王道の娯楽の要素をこれでもかと詰め込み、4時間を超える長尺ながら終始勢いは衰えず、目が離せない展開が続く。

 これは、インドのヤバい感性に、莫大な資本とハリウッドの映像技術が惜しみなく注ぎ込まれた傑作である。ツッコミどころは満載だが、観終わった後の高揚感は比類ない。帰路の便で新千歳空港に降り立った私の心の中はぽかぽかと暖かく、歩きながら内容を思い出しては頬が緩みっぱなしだった。

 主人公のバーフバリについて、私に本作を勧めた若い女医は「あれが本当のイケメン」と話していた。私もそう思う。最近の若い奴はあれを見て何かを感じ取って欲しい。
        

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