2019年1月3日木曜日

日本国紀


 年末年始に読了。百田尚樹が書いた日本国通史。

 年末年始の読書用にいくつか本を買い込んだ際になんとなく買った一冊だったが、読み出すと止まらず、最近じゃ珍しく数日で読み終えた。日本という国の歴史の流れが追えるように、適度なボリューム、平易な表現でつなぎ合わさっており、リーダビリティが非常に高い。縦の流れを俯瞰した上で終盤に来る大東亜戦争以降のGHQによる日本人の精神の破壊は、わかっていても読むのが苦しくなる。そして、それが一番作者が伝えたいことだったんだろう。

 私自身は反日思想の強い北教組の教員が支配する北海道の学校で育ったが(小学校、中学校、高校で国歌を歌ったことがない)、同じような境遇の人にはぜひ読んでほしいと思う。ネットの影響で朝日新聞社をはじめとする左派マスコミや日教組の教員の虚偽や洗脳に気づいた今の20代から30代の世代には、響くものが多いだろう。そして、ニュースを見ていてふだん漠然と感じる不快感や使命感に言葉を与え、具現化するための大きな支えになるだろう。今の40代、50代の人たちの中にあるWGIP(War Guilt Information Program)の根強い影響についても理解が深まる。

 そして、この本を通読してから、AmazonのレビューやTwitterでこの本へ向けられたコメントをできるかぎりチェックすることを勧める。戦うべき敵の正体が見えることだろう。日本人の精神を懸命に脱価値化しようとする諸勢力の存在を肌で感じることができる。あなたはどちら側の人間だろうか。『殉愛』騒動でおおいに株を下げた作者だが、この本を世に残しただけで、60年間生きてきた価値がある。それくらい素晴らしい仕事だったと思う。
   

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