2018年2月20日火曜日

J・エドガー

 
 FBIに約50年君臨した長官J・エドガー・フーバーを描いた映画。クリント・イーストウッド監督。レオナルド・ディカプリオ主演。2011年作品。

 基本的には老人の映画だ。80歳のイーストウッドが何を想って撮ったのかはわからないが、娯楽としてあまり面白くない映画作品ではあると思う。LGBTの要素もあり私の趣味ではない。格好よさ、美しさ、面白さ、カタルシスがあるわけじゃない。ただ、老醜と、惨めさと、築き上げた組織への執着や一面的な価値観では割り切れない様々な関係性が描かれる。

 イーストウッド作品の多くは不条理な世で男が孤独に筋を通す作品であり、この作品もその類型に当てはまると言えなくもない。社会に許容されない性的嗜好や吃音に悩まされた幼少期の体験が、男の権力や秩序への執着を生み出した…という月並みな分析が思い浮かぶ。

 「これが生きるということだ」というイーストウッドのメッセージだったと受け取っておくことにする。面白い話ではない。
   

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