2017年4月29日土曜日

SGT. PEPPER’S LONELY HERTS CLUB BAND


 「サージェントペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」と読む。伝説的な名盤として名高いビートルズの1967年作品。

 歴史上最も偉大なロックアルバム、みたいなランキングを作ると大体これが1位になる。ということで、ロックを体系的に学習しようしていた筆者が大学生の頃に買ったものである。初めて通して聴いた時、正直いうと、「それほどじゃないんじゃないか…」と思ったことは告白しておく。

 内容としては、世界初のコンセプトアルバム(ペパー軍曹のブラスバンドがライブをしているという設定)であり、ライブで演奏するシンプルな編成のロック音楽に限界を感じたメンバーがスタジオにこもって作った作品である。実験的要素に満ちていて、音や構成の遊びが沢山ある(ラストの謎のお喋りのループとか)。ビーチボーイズの名盤『Pet sounds』にインスパイアされたとメンバーはしばしば語るが、あまり全体への影響はない気がする(#6 She’s leaving homeとか、もの憂げな曲がそうなのか)。

 まあ、数年ぶりにじっくり聴いてみたわけだが、クリエイティブなエネルギーやインスピレーションに満ちているとは思うが、音楽的な感動があるかというと「まあそんなには…」という感想。ロック音楽の歴史的転換点となったという一点において大きな価値がある作品だろう。

 一連の流れを経て、最後に来る#13 A Day In The Lifeは好き。
   

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