2015年11月1日日曜日

うつうつひでお日記


 『失踪日記』の吾妻ひでおの漫画絵日記で綴る日常。

 漫画を描き、麺を食べ、SFを読み、お笑いと格闘技をテレビで見るだけの日々がただ延々と続く。行動範囲の9割は自宅と図書館と書店のループ。時々、喫茶店で漫画で編集者と打ち合わせが入る。あとは治療中のうつ病の病状の話など(診断、処方は前時代的だ)。挿絵で執拗に描かれる十代少女には偏執狂的なこだわりを感じる。

 目黒考二『笹塚日記』にも通じる筆者の理想のライフスタイルの一つである。40後半くらいになって馬力がなくなってきたらこの生き方にシフトしたい気もする。読んで、食べて、他人の仕事に文句つけて、自分は少しだけ働く。なんと羨ましい。

 自分に正直。ある意味非常にロックだ。
    

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