2019年4月16日火曜日

傷心的人別聽慢歌


 最近、外国語の習得に有用なのは、その言語の文化圏の流行歌を聴くことだと気づき、中国語の学習のために辿り着いたのが2013年発表のこの歌である。

 五月天(メイデイ)は台湾の国民的ロックバンドで、米CNNに「アジアのビートルズ」と評されるほど中国語圏で圧倒的な人気を誇る。私が彼らの曲を聴いて、歌詞の内容も調べていて思ったのは、「台湾のミスチル」という表現が適切なのではないかということ。大衆受けするロックバンドでありつつ、巨大な社会装置となっている感、人生に役立ちそうないいこと言ってる感は、ミスチルのそれに近い。

 この曲、傷心的人別聽慢歌(シャンシンダォレェンビェティンマングォ)の日本語訳は「悲しんでいる人はバラードを聴くなよ」。ラウドなギターリフが主体の尖ったサウンドに乗せた歌詞は傷ついた人たちに向けた魂の復活を鼓舞する内容で、聴くと生きる力が湧いてくる。YouTubeで観られるMVにおいても、家庭、学校、会社、病気などで傷ついた個人が音楽を聴いて再び立ち上がる、というような内容になっている。

 かくいう私も、この曲を聴いて耳から離れなくなり、「ドンツ、ドンツ、ドンツ、ドンツ…!」と動き出したくなった。誰も傷つけない、ポジティブな意匠に満ちた流行歌。こういう不特定多数の人に救いや歓びを与える文化は尊いものだと思う。MVを観て、コカコーラも飲みたくなった。

参考
   

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