2018年4月21日土曜日

ドラゴン桜2



 既刊1巻だが、読んでみたら面白かった。

 前作、『ドラゴン桜』は学力的に落ちこぼれた高校生二人が東大合格に挑むという大学受験の漫画だった。2003年から2007年の連載で、私が読んだのは大学に合格したあとだったが、受験前に読んでいたら浪人しなかっただろうな、と悔しく思った。実際、大学の後輩が前作を読んで現役で医学部に合格したと言っていたので、書いてある内容はだいたい正しかったと思う。

 本作は前作から10年たち、時代状況が変わった2017年時点での大学受験のメソッドを伝授する指南書である。大学受験の勝者はみな知っていることだが、受験勉強を通して人生の多くの場面で通用する方法論や思考様式が養われるため、本作を通じて得られる学びは、大学受験にとどまらず、社会で生きる上で直面する多くの問題に立ち向かうのに有益であろう。本作では、スマートフォンで使えるアプリを推奨したり、(原作者・三田紀房による味のある)作画を他の人に書いてもらったりするなど、要領を追求して機能性を目指しているあたり、非常に今っぽくて適応的な匂いがする。

 私は将来『クラス一貧乏な家に生まれて医者になる話』を書きたいと考えているので、その参考にもしたいと思っている。大学受験は人生が変わる熱い戦いであると思う。続きに期待。
   

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