2018年1月1日月曜日

ズートピア


 大晦日に家族で観た。2016年のディズニー映画。

 噂に違わず面白かった。幼稚園児の娘が2時間近く集中して楽しむことができる一方で、大人が観ても考えさせられる。動物を擬人化したアニメ映画を装っているが、扱っているテーマはアメリカという国を蝕む病理である。人種差別、隣人への不審、田舎と都会、フェミニズム…きっと、社会学的な風刺や意図を読み込む批評がはかどるだろう。

 映像も、脚本も、長年培ってきた超絶技巧を凝らした優等生な作品という風情。観客動員数を伸ばしつつ、批評家筋もうならせ、大人も子供も楽しめる、という贅沢な狙いをつけ、成功させた作品といえよう。笑えるし、考えさせられるし、観賞後の気分もいい。

 ひねった意見は出てこない。さすがとしか言えまい。
   
   

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