2015年3月15日日曜日

ベンダ・ビリリ! 〜もう一つのキンシャサの奇跡


 コンゴ共和国の首都キンシャサ、小児麻痺(ポリオ)で半身不随になったストリートミュージシャン達のドキュメンタリー映画。村上龍が絶賛していたのでDVDを購入して鑑賞。

 名もなき市井の音楽家達の活動を描くあたり、キューバの老ミュージシャン達が結集するブエナビスタソシアルクラブ的なノリ。ただし状況はこちらの方が過酷で、障害者の彼らは自作と思しき車椅子に乗り路上生活をしている。演奏する曲はWikipediaによると「リズム・アンド・ブルースとレゲエの要素を取入れたルンバ系の楽曲」だそうである。

 成功はプロデューサーの力による部分が大きく、人為的に創られたサクセス・ストーリーという感があるため、筆者個人としては「まあまあ」というのが感想。「逆境でも腐らない」とか「生きる歓びを享受する」とか、そういう示唆には富んでいる。アフリカの貧困から這い上がるのが容易でないことがよく分かる。
   

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ