2014年2月3日月曜日

ゼロ・グラビティ


 二夜連続で極限の精神状態を描く作品を観たが、こちらの方があらゆる面において桁違い。宇宙空間に放り出された宇宙飛行士の話。その孤独、恐怖、悲しみ。空気も重力もない宇宙空間の静寂と暴力が迫ってくる。

 無重力空間を表現した映像美が圧巻だが、絶望的な状況下での人間ドラマとしても比類ない。91分の作品だが、本当に息もつかせぬほど引き込まれ、生きるために戦う姿や放つ言葉が痛切に響く。ジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックの演技も素晴らしい。

 間違いなく今年観た映画のナンバーワンになるだろう。まだ2月だが。
 3Dで観られなかったのが悔やまれる。
     

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