舞台はイタリアへ。裏社会のギャング・ファミリーの話。
主人公のジョルノ・ジョヴァーナはあまり目立たない。組織の幹部を目指す義と侠気の男ブチャラティの方が主役級の扱い。第五部で最も重要な台詞「アリアリアリアリ アリーヴェデルチ(さよならだ)」も彼のものである。
ボスの娘トリッシュを送り届けるあたりまでは安定して面白い。ボスのスタンド(キング・クリムゾン)の能力が第三部のDIOとかぶるのは難点。ラストの「矢」を巡ったバトルは複雑過ぎてよくわからないから読み飛ばした。ああいうのはアニメで表現してくれると理解がはかどると思う。
悲惨な境遇に生まれ育った者たちの戦い(運命の奴隷)というテーマがあるらしいが、作者の意気込みが強いせいか表現上の作為が過剰なのが気になる。しかしまあそれもイタリアンな伊達と考えれば本シリーズ特有の味か。各キャラクターの過去エピソードの挿入はいい感じ。
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