2014年11月11日火曜日

ミスティック・リバー


 少年時代の友人だった3人の男の物語。
 若い女性の殺人事件の捜査を機に、かつて誘拐事件に物語に巻き込まれた3人が再会する。

 監督クリント・イーストウッドが作曲したBGMと灰色にくすんだ映像が生み出す全編を覆うもの悲しいトーン。題にもなっているボストンに流れる川は、喪失や悲しみや痛みが連鎖し、影響し合って世代を紡ぐ人の世の隠喩になっている。

 観賞後、重く腹に残る悲しみとささやかな救いがある。
 ショーン・ペンの侠気と脆弱さが同居した佇まいが味わい深い。

   

0 件のコメント:

コメントを投稿