星を継ぐもの
西暦2028年、月面探査で宇宙服を着た5万年前のヒト型生物の死体が発見され世界中の科学者に衝撃が走った、、、という冒頭から始まる1970年代のハードSF。巨匠ジェイムズ・P・ホーガンの出世作。
舞台はSFだが、内容は巨大な謎に立ち向かうミステリ。主人公のスーパー頭がいい原子物理学者が生物学者、化学者、数学者、言語学者、宇宙航空局など人類最高峰の頭脳達と協力して、史上最大の難問の解明に挑む。流暢に流れる衒学的な議論が読んでいて楽しい。この論理とリズムが楽しめない非理系の読者にはハードルが高いかもしれない。
古典SFの傑作として抑えておくべき作品である。
プラネテスといい、さよならジュピターといい、木星がSFの名所なのは何故なのか。
その説明が、今後の筆者の課題である。
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